ウサマ・ビンラディン奇襲作戦の波紋その2 [国際政治・軍事]
報道によれば、ホルダー米司法長官(上記写真)は4日、上院司法委員会の公聴会で国際テロ組織アルカーイダの指導者ウサマ・ビンラーディン容疑者殺害について「敵の指揮官を攻撃目標にすることは合法だ。例えば、第2次大戦中に山本(五十六・連合艦隊司令長官の搭乗機)を撃墜した時も行った」と証言し、殺害が正当だったと強調しました。
9.11の同時多発テロは言わばアルカイダのアメリカに対する宣戦布告&戦闘行為であり、アメリカはその後、対テロ戦争を遂行して来ている訳で、戦争中の相手側指導者を攻撃して何が悪いとの論理でしょう。
ところで、山本五十六と聞いても今の若い日本人には全く分からないと思うんですが、太平洋戦争当時の連合艦隊司令長官の山本五十六海軍大将のことです。
なんで、ここに日本屈指の名提督の名前が出てくるんじゃいと思ったのは私だけではなかろうと思いますがね。
山本五十六司令長官は、1943年ブーゲンビル島付近で、1式陸上攻撃機で前線視察中に米軍機(ライトニングP-38)の攻撃を受け撃墜され死亡しました。その直接の原因は、日本の暗号が、アメリカ海軍に盗聴解読されていたことによります。今回もアメリカの諜報戦はCIAやありとあらゆる軍事情報を駆使したことでしょう。そう言う意味では、山本五十六の名前が挙がって来た意味は分からぬでもありません。
アメリカと言う国は、歴史が浅い(240年くらい?)せいもあると思いますが、しっかりと戦争の歴史も保存していることには驚かされます。そう言えば昔、日米共同訓練で訪れたハワイオアフ島にも陸軍や海軍の戦争博物館がありました。海軍はもちろんパールハーバーですが。
調べてみましたら、カリフォルニアのチノ航空博物館には、その山本長官の乗っていた一式陸攻の残骸が展示されておるそうです。(下記写真)
アメリカ人の精神性から言いますと9.11同時テロの後も「リメンバー パールハーバー(真珠湾を忘れるな)」的なアピールがありましたね。60年以上過ぎても日米戦争のしこりと記憶はアメリカ人の根底に残っていると言うことでしょう。振り返って日本人は台風一過というか、忘れやすい民族なのでしょうか…
一方、米オクラホマ州の先住民族は3日、米海軍が国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者を殺害する際、同容疑者の暗号名に先住民族の指導者ジェロニモの名前を使ったのは不快などとして、オバマ大統領に公式謝罪を求める書簡を送ったそうです。
こちらは、誇り高きアパッチ族の指導者の名前をテロの首謀者殺害作戦の暗号名にしたことへの抗議でありまして、民族の誇りを傷つけるなと立派な主張であるようにも思います。
日本もこんな所で山本五十六の名前を引き合いに出すなとの抗議をしてみたら?(大人げないからやめましょう。)
ちなみに皆さんご存知の通りアパッチやコマンチはアメリカのヘリコプターのネーミングにはよく使用されています。(下記写真)
すでに9.11は何本も映画になっております。近い将来、今回のジェロニモ作戦はハリウッドで映画化されるのは必至でしょう。
※最後にウサマ・ビンラディンの死体の写真は、アメリカ政府は公表しないとしておりますが、殺害作戦後かなり早い時期にテレビでも流れておりました。現在は、中国系のサイトでご覧になれます。(下記アドレス)
同じアングルの生前の写真と比べると全く重なるくらい同一人物であることが分かります。(逆に生きた顔からモンタージュして死に顔を作ったみたいに…)
真偽のほどは定かではありません。
ご覧になる方は、くれぐれも気分を悪くなされないように… 覚悟してクリックしてください。
http://www.zj.xinhuanet.com/photo/2011-05/03/content_22666867.htm
ディスカバリーチャンネル ZERO HOUR:9.11同時多発テロ事件 [DVD]
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- メディア: DVD
ワールド・トレード・センター スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
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2011-05-08 07:48
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コメント(4)
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この山本長官の乗っていた一式陸攻の残骸がチノ博物館にあるとは知りませんでした。以前、雑誌After The Battle Then &Nowで取り上げられた時、ブーゲンビル島の墜落地点にそのままに野ざらしになっていると載っていましたが。来週チノの飛行場で航空ショー2011 Planes of Fameがありますので、覗いて来ます。
by david (2011-05-11 17:01)
いつもコメント有り難うございます。
ネットを検索しておりましたら、出て来たものです。是非ご確認をしてみてください。
またのコメントお待ちしておりまーす。
by HAJIMEVISION (2011-05-11 18:11)
アルカイダ指導者ウサマ・ビンラディンを殺害する映画を製作するにあたって
1つの大きな問題点があります。
それは、悪の象徴であるアルカイダ指導者ウサマ・ビンラディンに対する
正義の象徴がいないことです。
オバマ米国大統領でも、ストーリーにならないでしょう。
無名のSealsの特殊部隊の隊員では、役不足です。
そこで、私が原作と共に正義の象徴を提供します。
正義の象徴となる人は、エシュロンキラーの名無しのコン太です。
アルカイダ指導者ウサマ・ビンラディンは、宗教を利用し、私兵を使用し、テロで戦います。
エシュロンキラーの名無しのコン太は、対照的です。
エシュロンキラーの名無しのコン太は、無宗教で、エシュロンを利用し、情報戦で戦います。
この経緯については小説仕立てにして記述しました。
”原作「エシュロンキラー」”という小説で、
アルファポリス(http://www.alphapolis.co.jp/)
の第4回ミステリー小説大賞(2011年7月1日~31日)にエントリーしています。
宜しかったら、アルファポリスに市民登録して、
”原作「エシュロンキラー」”を読んでください。
そして、”原作「エシュロンキラー」”に投票してください。
直リンクは、http://www.geocities.jp/internetshow2000/index.htmlです。
by 名無しのコン太 (2011-07-08 23:51)
名無しのコン太さんコメント有り難うございます。ビンラディン関連でもいろんな関わりの仕方があるのだなあと感嘆しております。是非に見させて頂きますね。
by HAJIMEVISION (2011-07-13 05:09)