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DVD「北部方面隊隊歌映像集」ご感想 [ビデオ制作]

先崎一統合幕僚長370.jpg

 先日紹介したDVD「北部方面隊隊歌映像集」全編35分をご覧になっての御感想が届きました。
 便箋2枚にびっしりと筆字で。感激しました。
 お便りの主は元自衛隊トップ(初代統合幕僚長)の先崎一氏です。(上記写真)
 先崎氏は元北部方面総監(2001~2002)でもありました。
 以下原文のまま御紹介させて頂きます。

『トルコ共和国は世界最初の軍楽隊発祥の国とされ、そこから欧州各国の軍隊をはじめ世界の各国へと軍隊の中に軍楽隊が作られ軍歌が普及していったと言うお話を聞いたことがある。  現役時代、そのトルコから当時の陸軍参謀長ヤルマン大将を日本にお招きした時のことである。ヤルマン大将は音楽家としても著名な人であるとの事前情報を得ていた事もあり祝宴の席で軍歌の効用についてお尋ねしたことを思い出す。  同大将曰く、軍歌は本来「敵をくじき我が軍の士気を鼓舞するために作られ、歌われるものであるという。2面性を有するものである」と。  今回の小島映像作家の「我が心の北部方面隊」という北方60周年の記念として制作されたDVD。北部方面隊の創隊から今日に至る歴史の映像をバックにそれぞれの部隊の隊歌を見事に調和させた作品であり、さすが長年にわたる北方勤務の経験を有する軍事プロのなせる技と高く評価したい。  それぞれの隊歌がそれぞれの部隊と隊員を結びつける心の絆としていつまでも歌い継がれ部隊を束ねる力の源泉となり、ひいては抑止力と繋がってゆくことを期待してやまない。』
サマワにて先崎一370.jpg

 
 先崎様から素晴らしいコメントと激励を賜りました。心より感謝申し上げます。
 このDVDが隊員やOBだけでなく広く一般の皆様にも御覧頂きますことを期待いたします。
 連絡先は s-island@qa2.so-net.ne.jp です。

               
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コメント 4

ケリー

毛利です。遅くなり申し訳ありません。
国防という言葉を思った時に一番最初に思い浮かぶのが『人を守る』や『国土を守る』事だと思ってきましたが、この作品を拝見させて頂いてから人や国土もさることながら、先人達が過去から築き上げてきた伝統や文化も守るべき対象なのだと強く感じました。私は先人達がその時代に何を感じ、何に汗を流していたのかを知る貴重な映像を拝見出来て良かったと思いますし、現代に生きる自衛官としての励みにもなりました。
by ケリー (2013-03-17 22:58) 

HAJIMEVISION

素晴らしいご感想有り難うございます!
制作者の私としてもとても参考になりました。
日本を巡る様々な環境の変化は、私らが現役の時に考えられなかった新たな時代に入っているように思います。
日々の訓練錬磨がますます重要です。心身ともに対応力を身につけて下さい。御健闘を心から祈ります。

by HAJIMEVISION (2013-03-18 08:16) 

NETPLAZA

平成11年入隊の頃(多分それ以上前)から13年4月までの間、所属していた部隊では月曜と木曜の朝連隊長(駐屯地司令)が登庁するまでの間、毎朝7時30分から50分頃までの間北部方面隊歌がかかっており、下手すると連隊歌よりも鮮明に歌詞を覚えていたくらいです。
退官する数ヶ月前、仲の良かった幹部に「北部方面隊歌って良い歌ですよね。」と何かの機会に語ったところ、当直司令室にあったテープをコピーして手渡してくれた事を思い出します。

教育隊長から北部方面隊歌に関してお話しをお伺いしましたが
北海道の広大な大地を示す「おお拓けゆく北海の、果てなく広き緑野に朝日の光差しそえて」
国防の使命の尊さを示す「使命は尊し」
北海道の防衛・平和を司る事を示す「北鎮」

歌詞には北部方面隊に所属している自衛官にとって一言一言重要な言葉がちりばめられていると仰っていたのを思い出します。
団結・仲間・部隊の絆を大事にする意味である「丈夫が一つに溶けて染めなせる旗に集わん」、
良き伝統の継承たる「尽きぬ伝えを護り立てつ」、
日頃の訓練で鍛え上げた肉体を示す「歩武堂々のこの威容」、
輝く栄光を示す「栄光燦たり」

全て重要な言葉だと思っております。

予備役ではありますが、これらの言葉を深く身に刻んで訓練に励みたいと思います。


by NETPLAZA (2013-05-15 21:01) 

HAJIMEVISION

コメント、貴重な想い出の数々有り難うございます。
NETPLAZAさんのご指摘の通り、私もこの隊歌映像集を創る過程で、改めて歌詞の素晴らしさに感銘を受けた次第です。
懐かしい先輩方の時代から、現代までの北の防人たちの映像を背景に配しますとそれが更に増幅されて胸が熱くなります。
北部方面隊歌は作詞が18連隊出身の泉3佐だそうで、総監副官をされていた当時に総監視察に同乗した航空機から雄大な北海道の大地を眺めながら「おお拓けゆく北海の…」のフレーズが頭に浮かび、今に歌い継がれる名曲が誕生したと言う事です。
by HAJIMEVISION (2013-05-15 21:19) 

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