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「安保法制」関連、新聞記事3題 [安全保障・防衛]

 安保法案の是非が盛り上がりを見せております。それ自身は良いことだと思いますが、日本人の国民性として冷静さを欠く感情論になりつつあるのが気になりますね。
 直近の新聞記事で気になったものを3題、提示いたします。

読売新聞火箱氏記事370.jpg

 1つ目は読売新聞の記事(2015.6.19)
「冷戦時より環境厳しい」との見出しで元陸上幕僚長の火箱芳文氏。あの東日本大震災の際に献身的活動をしたことで高く評価された陸上自衛隊の当時のトップ。「『合憲』『違憲』神学論争の暇はない」「憲法順守する自衛隊 変わらず」と訴えています。少し落ち着いて国際環境本当にいまどうなの??と冷静に評価してみる必要を感じます。

北海道新聞記事「命の代価」370.jpg

 2つ目は北海道新聞の記事(2015.6.15)
 「自衛官『命の代価示せ』「40代子供2人 首相説明に違和感」「海外で戦う約束したっけ」というセンセーショナルな見出しが躍ります。写真もカラーで顔を隠した迷彩服が目を惹きます。取材に応じた隊員を責めるつもりは毛頭ありません。本音でしょう。 が、この新聞は、かつてカンボジアPKO派遣の時も、イラク派遣の時も、このように名前や顔を隠した自衛官を登場させては派遣反対のキャンペーン的な記事を掲載して来ました。私を陸自OBと知って「取材したいが(誰か現職隊員を)紹介してくれないか?」と同新聞の記者から要請を受けたことがあります。もちろんそれは断りました。特定のスタンスの記事を書くために一見隊員の側に立ったように装うこの種の記事には違和感を覚えます。

朝日新聞記事「戦略を語れ」370.jpg

 3つ目は朝日新聞のコラム記事「法律論の前に戦略を語れ」(2015.6.18)
 朝日新聞も基本スタンスは法案反対と思われますが、編集委員の加藤氏が書かれたこのコラムは的を得ているように思います。情勢分析をないがしろにした議論は国の方向性を誤ります。
 前出の火箱さんの論を待つことも無く、国会もマスコミもしっかりと現実を見据えた議論を展開してほしいものですね。



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