松原高廣氏自分史VDVD完成 [新作DVD映像作品]
今年2月に帯広駐屯地で陸上自衛官としての定年退官を迎えた旧知の松原高廣元二等陸佐の自分史DVDが本日完成をいたしました。御本人の了解を得て少し紹介させて頂きます。
これまで50人近くの自衛官や一般の方の自分史ビデオをお創りして来ましたが、今回の松原氏のDVD作品が最長(70分)です。内容も半端でなく充実したものとなっております。制作者としての私自身の気持ちも入りましたね。
実は、松原さんとは彼が幹部候補生として倶知安の(今は廃止された)29連隊に配置された時から3度にわたって同じ職域で勤務をした仲なのです。従って資料映像(動画)も数多くあり、私がこれまで制作した自分史作品の中でも特に力が入ったと言う訳です。
彼は私と同じ熊本県出身なんですが、幼少の頃から叔父に当る小松聡明氏(陸士54期生)から、終戦のために歩兵中隊長になれなかった無念さを聞かされていたそうです。それで叔父の無念の想いを是非自分が実現したいと考え自衛隊に入隊しました。
たまたま別の叔父さん(募集業務の自衛官)が入隊を薦めてくれたのが「空自生徒」で、まさか受かるまいと受けたら受かってしまい(笑)あれよあれよで航空自衛隊に10年も勤務してしまった…
しかしやっぱり歩兵(陸自で言うと「普通科」)中隊長になる夢を捨てきれず、周囲の反対を押し切って空自途中で陸自に転換。一般大(U:法政大学法学部)出身として陸自幹部の道を歩み始めました。
まるでNHKの「アナザーストーリーズ」を見ているかのような展開です(笑)運命の展開点!!
新米陸自幹部は空挺や富士の幹部レンジャーを終了し第一線の普通科幹部の道をひた走りました。
そして苦労の末に平成11年に美幌駐屯地第6普通科連隊第3中隊長を拝命、2年間ではありましたが、叔父さんの悲願だった「歩兵中隊長」になったんです。
倶知安の29連隊勤務では、南西沖地震で奥尻島へ。また連隊廃止直前に豊浜トンネルで崩落事故が発生し現地の対策本部勤務、終了するや連隊の廃止事業。
帯広駐屯地の第5師団勤務では師団改編(旅団化)の広報班業務に奔走するなど事件事故や部隊改廃編の只中を生き抜いて今年2月に定年を迎えたのです。
今回、ご本人から退官パーティーと自分史ビデオの両方を依頼され光栄の至りでありました。
人の人生を映像化するなどおこがましいといつも思いつつ、創って差し上げた御本人の笑みを見ると「ああ、やっぱり創ってあげて良かったな!」と毎回思います。
今回も松原さんの笑顔が目に浮かびます。
2016-05-22 23:26
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