防人の先達、佐藤登氏(96歳)の御逝去 [追悼]
在りし日の佐藤登氏(平成28年7月撮影 右は3男の茂氏)
尊敬する防人(さきもり)の大先輩が5月1日朝、旅立たれました。
御遺族のご了解を得て、ここに御逝去された故人の御紹介をさせていただきます。
佐藤登氏(96歳)。
陸軍士官学校第53期生、陸軍航空士官学校第95期生、陸軍百式司令部偵察機操縦士。
戦後、警察予備隊入隊。その後陸上自衛隊高射特科幹部として米国陸軍防空学校に留学。
1964年東京オリンピックにおいて選手村管財課長として国の大事業を陰で支える。
一等陸佐で退官。その後は月寒忠霊塔奉賛会の役員などを務められました。
特に、東京オリンピックと言う国の一大イベントに於いては選手村のD地区管理事務所長として各国の選手たちに対する献身的サポートを行い内外からの高い称賛を浴びたことは、おそらく御本人にとっても終生の誇りであり忘れ難き想い出でもあったと推測いたします。
「オリンピックと自衛隊(渡邉陽子著)」は、オリンピックを陰で支えた自衛隊のアナザーストーリーが見事に描かれていますが、その138ページには佐藤登(当時2佐)氏に関する記述があります。
私は7年前の「月寒忠霊塔追憶DVD」制作と昨年の二度に渡り佐藤登氏をインタビュー撮影させて頂きました。
この貴重な映像記録は残された我々にとりましても、多くの教訓と今後への糧を与えてくれるに違いありません。
佐藤登氏の御冥福を心より祈念申し上げます。