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Northern Viper 日米両訓練統裁官記者会見全文 [撮影取材]

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 2017年8月18日(金)北海道大演習場二翁台地区で11:40頃から行われた日本側陸上自衛隊第11旅団副旅団長岩名誠一1等陸佐と米側第36海兵航空群長James F.Harp大佐による記者会見の全文をここに掲示いたします。
 通常の場合、テレビや新聞メディアは、そのつまみ食いをして自社の都合の良い部分のみを取り上げる事が多いのですが、通訳の訳文をほぼ忠実に文字おこししてみましたので皆様、参考にして頂ければと思います。

★日米両訓練統裁官挨拶
 (岩名1佐)
 本訓練は始めまして1週間が経ちますけれど、日米部隊にとって大変良い訓練が出来ていると感じています。また今日からは、オスプレイが参加してより一層効果が上がる訓練を期待しています。
いずれにしましても安全管理に万全を期して訓練に臨みたいと思います。
 (ハープ大佐)
 今日は来て頂いて有り難うございます。
 岩名1佐もお話ししましたが、今回の訓練は日米共同訓練の戦略的意義のある訓練の一つとして大きな意義を持っています。ノーザンヴァイパーは日米が北海道で初めて訓練する良い機会であります。
 過去最大規模また諸職種日米共同作戦による訓練と言う事で今まで実施された事のない前例のない訓練です。この訓練については諸職種共同、歩兵、航空部隊、特科部隊等、諸職種の力を日米で共同してその能力を向上するものであり、地域の平和と安定につながるものと見ています。

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★Q(幹事社:北海道新聞)
 今回の陸上自衛隊と海兵隊との日米共同訓練は最大規模で行われます。この時期にこれだけ大規模な訓練を行うねらいや戦略的意義を日米相互から教えて下さい。
 Ans.(岩名1佐)
 本訓練につきましては陸上自衛隊と米国の海兵隊が、それぞれの指揮系統に従って日米共同の諸職種共同作戦を行う場合において連携要領を実践によって訓練するものです。これによって我々陸上自衛隊としては技量の向上を図るとともに海兵隊との連携強化をねらいとしています。
 また我が国を安全保障環境は大変厳しい状況におかれていますけれども、この訓練によって日米の連携を強化し、そして「絆」を示す事が出来ると思っています。これによって日米同盟全体の抑止力であるとか、あるいは対処能力が向上し、そして地域の安定に貢献できると思っています。従って本訓練は、陸上自衛隊にとっても極めて極めて(注:2度繰り返し)意義のある訓練だと思っています。
 Ans.(ハープ大佐)
 ノーザンヴァイパーについては、非常にユニークな機会を与えてくれます。共同による防衛能力の向上、共同作戦による地域の危機への対処能力の向上に貢献すると思っています。

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★Q(幹事社:北海道新聞)
 オスプレイがこの訓練に参加する意義とどんな成果を期待しているのか、またオスプレイの訓練の具体的な計画、例えば日数とか飛来する時間の詳細を教えて下さい。
 Ans.(岩名1佐)
 陸上自衛隊にはオスプレイが配備される事が予定されています。従いまして現段階から将来の運用を見据えて訓練をやって行く事が非常に重要であると我々は考えています。またオスプレイは沖縄の普天間に所在しておりますけれどオスプレイの訓練などを県外に移設するということは沖縄の負担を軽減することにつながると理解しています。
 オスプレイにつきましては、三沢の米軍飛行場を拠点として北海道大演習場と上富良野演習場で運用する事を予定しています。本日から機能別訓練、それに引き続く総合訓練で運用することとしています。細部につきましては米軍とこれから調整いたします。
 Ans.(ハープ大佐)
 飛行計画の詳細については、ここで申し上げられませんが、訓練ノーザンヴァイパー終了後に情報提供したいと思います。理由については運用上の秘密であるためです。
 MV22オスプレイについては非常に能力が高く強力な航空機だと思います。特に遠隔した地域、アジア太平洋地域の離隔した島嶼等において部隊を迅速展開させる能力を保持しています。そのオスプレイの能力や強さについては世界中あらゆる所で実証されています。またこの訓練においてもそれが実証されると思います。

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★Q(幹事社:北海道新聞)
 オスプレイについてですが、オーストラリアで先日3人が亡くなる事故が発生しました。その事故の原因はまだ調査中とされていますが、現段階でどのように分析されているのか、そしてオーストラリア以外でも重大事故が相次いでいますが、機体の安全性についてどのように認識されているのか、そして北海道民で不安に思っている方もいますが、その方々への説明と言うのはどのようになされますか?
 Ans.(岩名1佐)
 まず先般のオスプレイの事故の原因については米側の方で調査中であります。そしてこの事故については、移動中の艦船に着艦すると言う大変非常に厳しい作業の中で発生したと聞いております。オスプレイの安全な飛行を妨げる機能的あるいは構造的システム上の欠陥があるとは認識していません。従いまして本訓練にオスプレイを運用することについては支障がないと判断しております。また、地元の方々に対しては米軍の方と調整しまして本日18日から訓練で使用する旨、北海道防衛局を通じて説明させて頂いた所です。
 その際、各自治体の方から地元の安心安全をしっかり確保して頂きたい旨、要請を受けたと聞いております。いずれにしましても防衛省としまして米軍に対し安全の最大限の配慮をするとともに地元の住民に対する影響を最小限にするように求めて行く事であります。これについては、我々現場レベルでも同様であります。
 Ans.(ハープ大佐)
 まず最初にオーストラリアの事故で亡くなった3名の特にご家族に哀悼の意を表したいと思います。
またその際に大きな支援を提供して頂いたオーストラリア政府、オーストラリア国軍に感謝を申し述べたいと思います。
 まずここで申し上げたいのはオスプレイの運用もそうですが、安全と言うことをまず第一に我々は考えています。今回MV22オスプレイでここに来ました。またオスプレイに乗って私は三沢に帰ります。
そのように私の海兵隊、また同盟国の人間等をその危険なオスプレイに乗せることがあるでしょうか?
オスプレイについては非常に強力で力のある航空機で世界中でその実力は証明されています。今後もそのように力を発揮して行くと思われます。特にアジア太平洋の島嶼地域において力を発揮する航空機だと思います。また災害対処、人道支援等の任務にも非常に役立つ航空機です。本航空機オスプレイを使用して日米共同の対処能力を向上させて行きたいと思っています。

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★Q(幹事社:北海道新聞)
 オスプレイの夜間訓練を計画されていますが、夜間訓練の必要性について、といつからどれくらいの日数で行われるのか?
 Ans.(岩名1佐)
 まず技量の向上と言う観点から申しますと一般論で申しますと昼間の訓練と同様に夜間訓練を行う事は必要であると考えています。従って本演習間においてもオスプレイの夜間訓練を予定しています。ただ、細部はこれから米軍を調整します。
 Ans.(ハープ大佐)
 これからの飛行の詳細については申し上げられませんが、訓練ノーザンヴァオパー終了後提供したいと思います。不測事態が起こっ際には、我々はあらゆる状況においても対応する必要があります。
 そしてパイロットを含め我々は如何なる状況においても対応できなければなりません。
 夜間飛行については非常に技量を要するものであり、それを維持向上させるために夜間訓練は重要なものです。その夜間訓練において養った技量があらゆる事態においても対応する能力を向上させてくれると思います。
                                       (以上で終了)
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