第73戦車連隊隊員用のDVD最終版完成! [新作DVD映像作品]
第73戦車連隊の3年間に渡る訓練や行事を映像記録したDVD作品「勝兜連隊此処に在り」の連隊用最終修正版が完成し本日連隊広報班に発送させて頂きました。
最終修正の内容は、微細な保全上の問題点の除去と『歴代戦車の変遷』コーナーを設けた事です。
何とM24軽戦車(愛称チャーフィー)やM4シャーマン中戦車、そしてM41軽戦車ウォーカー・ブルドッグあたりから大戦後における北海道の戦車の歴史は始まっているのです。
M4シャーマン中戦車と言えば、2014年公開となったブラッドピット主演の『フューリー』に登場しましたね。
自衛隊の前身である警察予備隊〜保安隊の頃の草創期の戦車は全て米軍からの供与だったのです。当初の間は米軍のマーキングや塗装はそのままで使用していたのだそうです。
晴れて国産の三菱重工製61式戦車が配備になったのは第73戦車連隊がまだ104戦車大隊と呼ばれていた昭和44年です。
当時は『特車』と呼んでました。時代が『戦車』と呼ぶのを許さなかったのです。戦車マン達にとっては辛い時代だったと思います。
自衛隊を取材して作品を作るプロダクションは東京や関東地区を中心に数多ありますが、私は陸自出身のOBならではの「視点」を大切にしたいと考えています。
①それは、北海道ならではの春夏秋冬の季節感、特に冬の厳しさの中で隊員たちが弛まぬ努力をしている事を映像で伝えること。
②部隊の歴史を作品の中で辿り、部隊毎に連綿と受け継がれる伝統があってこそいまの部隊そして隊員たちがあるのだと言う事を映像の中で表現したいのです。
③また、女性のナレーションによりハードな訓練を柔らかく分かり易く噛み砕いて一般の方に理解頂くこと。
④そして、現場の隊員たちのインタビューです。隊員の生の声によって、その熱い想いが必ずや見ている人の胸に響くと考えています。
私のDVDを購入した方から「小島さんの作品は他のプロダクションの作品とはひと味違うね!」とお褒めの言葉を頂いたことがあります。まさに我が意を得たり!でしたね。
この作品は連隊の隊員用に制作しました。長編です。
収録時間はDisc-1「勝兜連隊此処に在り」が164分、Disc-2戦車射撃競技会(10個小隊)が120分です。一般販売用にはDisc-1のみとし、内容をもう少し削ぎ落とします。東京のアースゲート社からセル&レンタル用として夏頃に販売予定です。全国の自衛隊ファンそしてタンクマニアの皆さんに是非「勝兜連隊」の心意気を見て頂きたいものです。