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「硫黄島からの手紙」を見て

「硫黄島からの手紙」を見ました。もちろん「父親たちの星条旗」も見た後に。監督のクリントイーストウッドは「ダーティーハリー」シリーズのイメージが強烈で役者としての彼しか知りませんでしたが、硫黄島の戦いを巡る日米2つの視点から2本の作品を創り出した監督の偉大さに圧倒されました。一人の監督が2重人格のように戦いの双方の視点から描こうなんて! そんな映画って今まであったんでしょうかね? 私は知りません。それだけでも彼の人間的な幅広さというか複眼性を感じました。一言では言い尽くせませんがね。例えば「コンバット」ではドイツ軍は「敵」であり、常にやられ役でしかありません。ドイツ軍から描いた「コンバット」と言うのは無かったですよね?
「父親たち…」の方はまさしく映画の真骨頂と言うか、壮大なスケールの時の流れの中を行ったり来たりの画面構成が圧巻で印象に残りました。「硫黄島」の方は米国勤務もされた知米派であるはずの渡辺謙さん演じる栗林中将が硫黄島で米国と戦わねばならなくなった歴史の皮肉を感じました。また軍人も人間であり感情もあり家族もある。それぞれが一人の父親であったんだと… 二宮さんの演じる若者らしく人間らしい所が好感を持てて、日米ともにあんな若い人たちも命を失って行ったんだと平和の尊さを改めて感じました。どちらの映画もカラーがモノクロに近い演出をされていて過去の時代の雰囲気がよりリアルに表現されていると思いました。音楽も担当した!イーストウッド監督は老いて(失礼)益々盛ん!  同一テーマを全く逆の視点から描く独創性とバイタリティにただ脱帽… 映像にかけるクリエイティビティに年齢の壁はない!!と言うのが実感です。


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