スノウモービルが空を舞う！？〜旭川で第２偵察隊の訓練を取材

　★ヘリコプターに吊り下げられたスノウモービル

　２月１６日、旭川駐屯地内で実施された精強第２偵察隊の訓練を取材撮影いたしました。
　訓練内容は、ヘリコプターからの飛び降りとスノウモービルの機外搭載（吊り下げ）。スノウモービルは陸上自衛隊的な呼称からは、『軽雪上車』となります。
　偵察隊としては、いずれも冬季における基本的な戦技訓練ですが、映像としては、なかなか普段撮影できない貴重なものですので、第２師団広報室と第２偵察隊の協力を得て撮影を敢行いたしました。
　訓練は、午前中は基礎訓練、午後は一連の状況下ということで、段階的に行われました。
　名寄駐屯地から車両機動してきた２３名の隊員たちが、第２飛行隊のHU-1ヘリコプターと密接に協同し、それぞれの科目に真剣に取り組みました。
　使用したスノウモービルの公表諸元は
　車輌重量 ３６５kg　全長３．１８ｍ　全幅１．１４ｍ　
　全高１．２０ｍ　　最大積載量１６０kg　
　最高速度６５km/h　乗員２名　制作：ヤマハ発動機
　となっております。
　思い起こせば、２０数年前。私が、現役時代の昭和６０年頃にアラスカのアメリカ陸軍に研修に行った際に当時の現地のアメリカ軍には既にスノウモービルが装備されておりました。帰国してからの報告書に陸上自衛隊にも装備すべしとの内容を盛り込んだのが思い出されます。今では、積雪寒冷地の陸上自衛隊第一線の部隊にこのように立派な国産のスノウモービルが装備されているんですね。
　感慨無量の想いがしました。

　★今回使用した２台のスノウモービル

　★スノウモービルの正面に「YAMAHA」のロゴが

　★スキーを履いた隊員をジョーリング中

　★スノウモービル吊り下げ用のスリングロープを撮影中

　★偵察隊員の装備。小銃と銃剣で比較的軽装

　★隊員たちは飛び降りた後、直ちに戦闘態勢へ

　★スノウモービルに装着したスリングロープをヘリコプター下部のフックにかける。ホバリングするヘリの真下でのリスクを伴う作業です、ヘリコプターパイロットの技量や適切な誘導無してはできない訓練です。もちろん偵察隊員のスキルも高いです。

　訓練終了後は全員で記念撮影。篠原偵察隊長がインタビューに快く答えていただき、偵察隊の概要や特性を紹介していただきました。

　★ヘリのローターで巻き起こる雪煙の中での撮影のためカメラマンも完全武装…

　クールな写真いっぱいの第２偵察隊のサイトはこちらです。http://www.mod.go.jp/gsdf/nae/2d/unit/butai/2rcn/mein/newpage1.html