「坂の上の雲」完結 [気になる…]
NHK「坂の上の雲」が完結しましたね。
私は昨日の再放送版でようやく最終回を見ることができました。
2003年の撮影準備から何と8年間を要したと言うこの番組は、映画を超えるテレビドラマを目指して制作されたのだそうです。
特に戦闘シーンが陸戦(奉天会戦や203高地の戦いなど)、海戦(日本海海戦など)とも素晴らしく史実に忠実でリアルに制作されており感銘を受けました。VFX(ビジュアルイフェクト)のスタッフの苦労が偲ばれました。確かに映画を超える大迫力で思わず見入ってしまいました。
歴史的な名場面も数多く再現されておりましたが、どれも極端でなく渋く押さえた表現であり印象的で心に残りました。出演俳優、挿入歌、ナレーション(渡辺謙さん)いずれも善かったなあ。
それぞれの名シーンとその時の登場人物の言葉とともに走馬灯のように甦って来ます。そんなドラマってあまりないですよね。
日露両軍の描き方も公平で丁寧でしたね。ロシア陸海軍の描写にも手を抜いた感じはありませんでした。
最終回で、真之がロシア海軍に対して「武士の情け」を体現した場面、妻の季子に多くの戦死者を出した苦しい胸の内を吐露する場面が印象に残りました。真之も人の子でありました。武人軍人と言えども人間の情を失ってはならないことを暗示するシーンでした…
近代日本の冒頭の時代「明治」。我々から遠いこの時代をこのドラマ「坂の上の雲」は身近に感じさせてくれました。
そしていま混迷の日本と日本人に進むべき道を示してくれたような気がします。
原作の司馬遼太郎さんが、もしこのドラマをご覧になったらどんな感想を述べられることでしょう…
http://www9.nhk.or.jp/sakanoue/specials/
NHKスペシャルドラマ・ガイド 坂の上の雲 第3部 (教養・文化シリーズ)
- 作者:
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2011/10/08
- メディア: ムック
NHKスペシャルドラマ・ガイド 坂の上の雲 第2部 (教養・文化シリーズ)
- 作者: 司馬 遼太郎
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2010/10/25
- メディア: ムック
坂の上の雲 第1部―NHKスペシャルドラマ・ガイド (教養・文化シリーズ)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2009/10/30
- メディア: 大型本
文藝春秋増刊 「坂の上の雲」日本人の勇気 2011年 12月号 [雑誌]
- 作者:
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/10/19
- メディア: 雑誌
2011-12-31 18:36
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