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TBSドラマ「空飛ぶ広報室」第9話を見て思うこと [テレビ番組紹介]

TBSの日曜夜のドラマ「空飛ぶ広報室」は、その後も欠かさず見ております。
私もかつて陸自広報の経験をしました関係で、広報フィルター的視点でも興味深くこのドラマを拝見しております。
第9話(6月9日放映)「つのる想い・あふれる涙」では、順風漫歩に見えた空幕広報室企画のドキュメンタリー風の新 PV が、新聞やテレビの報道番組でねつ造した作り物のように批判されるというシーンがありました。
部隊側から見ると明らかに誤認と思われるようなマスコミ報道がなされるケースは、過去にも数多く見受けられます。私も何度も悔しい想いをしましたので、そこがドラマでどう描かれるのか関心を持って見てしまいました。
ところで。私が思うに、このようなテーマをドラマの中で描く事そのものが、これまでタブー視されていたのではないでしょうか。
それは「平和主義」を旗印とする一部の方々が唱える「自衛隊は憲法違反」「軍隊の存在は平和の敵」と言った観念的な見方に多くのマスコミもこれまで縛られていたのではないかと思われます。
かなり古い話ではありますが、ノーベル賞ももらった高名な作家の方が、「防大生の存在は同じ日本の若い世代の恥辱である」と発言された事がありました。これを聞いたであろう当時の我々の先輩たちの悔しさは想像に難くありません。
しかし皆さんご承知の通り、あの2011年3月11日に起きた未曾有の東日本大震災の危機に際して自衛隊は創隊以来最大の10万人規模の部隊を派遣し、身を挺して人命救助や災害復旧、遺体収容にあたりました。
そして多くのマスコミが被災者の立場に立った自衛隊の迅速かつ献身的な活動を高く賞賛しました。
あのそれぞれの過酷な現場の主要指揮官として隊員たちを率いていたのはかつて「恥辱」とまで罵られた防大生(だけではありませんが)であり、その後輩たちであり、彼らに率いられた隊員たちだったのです。
たかがドラマ、されどドラマ。新垣結衣さんと綾野剛さんが演じる青春物語の根底には、戦後の日本において翻弄され続けて来た自衛隊員たちの「熱い想い」も凝縮されているように思うのです。
そう言う意味で、私はこのようなドラマを企画制作していただいたTBSに敬意を表したいと思います。
聞くところによれば、このドラマもあと2回を残すのみ。次回はブルーインパルスのホーム松島基地が舞台。
そして最終回ではあの東日本大震災に遭遇するのでしょうか?
空井2尉とリカの恋の行方とともに最後まで目が離せませんね。

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2013-06-14 07:07
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