映像作家の原点 [TOPICS]
少し前の話になりますが、昨年の秋ごろのことです。鳥取に住む米山と言うある現職の自衛官からお電話を頂きました。自衛隊員を応援する情報誌に掲載された私の紹介記事を見て懐かしくなり30年ぶりくらいに電話をくれたのでした。
彼とのつながりは昭和60年、私が倶知安駐屯地勤務の時代に遡ります。彼は、当時私が主任教官として担当した第29普通科連隊(残念ながら今は廃止になりました)レンジャー養成教育の学生だったのです。
電話の向こうの『レンジャー米山』は間もなく定年を迎えるそうで、当時私が撮影編集して学生たちに送ったVHSビデオがもう古くなって見れないので、自衛隊時代の想い出として、もしオリジナルの原本があればDVDにして送ってほしいとの依頼だったんです。
昭和60年と言いますと、まだビデオカメラが世に出て間もない頃で、カメラ本体とレコーダーが別々のタイプでした。個人で持つには高価でしたが、たまたま職場の厚生科で隊員に貸し出ししてくれていたので、私はこれ幸いと借りておよそ2ヶ月間の教育を通じて撮影しました。
急場しのぎの編集技術で作り上げた拙作ビデオでしたが、教育修了時にレンジャーバッジとともに13名の学生たちに渡しました。これが結構好評で、教育訓練におけるビデオの効用を深く認識しました。
そしてそれ以来、すっかり公私ともに撮影編集の世界に魅了されたのです。この付近の経緯は私のプロフィールでも公表しておりますので興味のある方はご覧になって下さい。→http://hajimevision.blog.so-net.ne.jp/_pages/user/profile/index
当時制作したVHSテープは、実はもう私の手元には無く、探していたのですが、依頼の電話から半年が過ぎてようやく数日前に当時学生だった「レンジャー小菅」が提供をしてくれました。おかげさまで現在、DVDへの変換作業を実施中です。(上記写真)
よくも30年間大事に保管してくれていたものです。(感謝!)
私の原点とも言うべきこのVHSテープの作品「第29普通科連隊レンジャー養成教育“若き13名の戦士たち“」は、まもなくDVDとして甦り、教官であった私も、そして学生たちも映像を通じて30年前にタイムスリップして当時を偲ぶことができるでしょう。
ビデオって本当に素晴らしいものです!
★昭和60年当時のレンジャー教育集合写真(左から2人目が私)米軍も研修に来ていた。
★若き13名のレンジャー戦士たちに囲まれて(前列中央が私)
2015-03-12 01:08
nice!(2)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0