「兵士は起つ」自衛隊史上最大の作戦 [書籍紹介]
「兵士に聞け」などの「兵士」シリーズで知られる杉山隆男氏の著書「兵士は起つ」がこのたび刊行されました。
「週刊新潮」最新号に杉山氏と石破茂自民党幹事長の対談記事が出ており、私はこれを読んで「兵士は起つ」の刊行を知り早速購入しました。
http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/backnumber/20130307
戦後、警察予備隊として発足し保安隊を経て「自衛隊」と言う名称になりました。
先輩達からは、「税金泥棒」と呼ばれた時代もあったことをよく聞かされました。
私たちの世代(昭和50年前後に第1線部隊勤務)は、それほどひどい扱いを受けた記憶はありませんが、しかしながらいわゆる平和団体と称する方々はいまだに自衛隊を平和の敵と考えておられるようです。(東日本大震災における自衛隊の活動のあともなお)
杉山氏は昭和27年生まれだそうですから、まさに私らと同じ世代。イデオロギーにとらわれること無く兵士(隊員)に対する丹念な取材の積み重ねが、これまでの「兵士」シリーズの特徴であります。
今回、自衛隊の歴史始まって以来の10万人規模の災害派遣オペレーションに際してもこれまでの取材スタンスが貫かれており、過酷な現場での隊員たちの心情と行動が実に丁寧に描かれております。
あの大震災からちょうど2年。満を持して発刊された「兵士は起つ」。
これは、「シリーズ最高傑作」といって過言ではないでしょう。
じっくりと読ませて頂きます。
2013-03-13 16:36
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