週刊新潮最新号に「山崎豊子さん特集記事」 [書籍紹介]
現在店頭に出ております週刊新潮(10月10日号)に山崎豊子さんの特集記事が掲載されていると聞き早速購入しました。
同誌には、1958年直木賞を受賞した頃のグラビア写真をはじめ取材の鬼と言われた山崎豊子さんの軌跡が紹介されております。
22ページからの特集記事「最後までペンを離さなかった山崎豊子さん」作家としての壮絶な人生に胸を打たれます。
連載が始まったばかりであった「約束の海」は、海上自衛隊の潜水艦に乗る主人公、花巻朔太郎と帝国海軍軍人として真珠湾で捕虜になったその父の、過酷で壮絶な人生の物語です。
「白い巨塔」「不毛地帯」「二つの祖国」「大地の子」「沈まぬ太陽」…膨大な取材をもとに数々の大作を発表して来た山崎豊子さんが最後に目を向けたテーマが、戦争をしないための軍隊『自衛隊』の存在であったは…
しかし、「作家生活の最後になってなんという困難な取材が始まったのかと天を仰ぎました」との本人の述懐に伺われるごとく、「約束の海」における病と戦いながらのまさに命を削る執筆の様子が伝わって参りました。
同誌の52ページ以降には、まるで山崎豊子さん御存命のごとく、生き生きとした描写で主人公、花巻二等海尉の生き様が描かれております。
第1部の20回分は入稿済みと言うことですので、年明けの号まで連載は続くと思われます。
皆様も是非ご購入の上お読みください。
第2部以降につきましても構想は既に山崎さんの頭の中にはあったと推測されますが…
本当に残念です。
2013-10-06 14:47
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