SSブログ
デジタル映像制作Webマガジン PRONEWS
東日本大震災 ブログトップ
- | 次の10件

夕刊フジの特集コラムから〜桜林美佐さんのレポート紹介 [東日本大震災]

夕刊フジ/ロゴ350.jpg

 産經新聞社が発行する夕刊タブロイド紙の「夕刊フジ」(上記)
 その3月25日号第5面に「誰かのために」と題する桜林美佐さんの緊急新連載レポートが掲載されています。
 札幌在住の私は、たまたま見ていたお昼のテレビ朝日の番組ワイドスクランブルの中でこの記事のことを知りました。佐々木正洋アナが夕刊キャッチアップのコーナーで記事内容を読んで紹介しましたが、思わず涙声になっていました。スタジオでわずかな時間での紹介でしたが、心を打つものがありました。
 夕刊フジは札幌では発行されていないため、すぐに東京の夕刊フジ販売部へ電話をしまして取り寄せました。
http://www.zakzak.co.jp/hanbai/index.html

 ★桜林美佐さんの記事です。
夕刊フジ/桜林美佐さん記事350.jpg


 桜林さんは「東日本大震災と自衛隊」と言うテーマで隊員たちの活動にスポットを当てた連載をしておられます。今回の記事中、私が最も心を打たれた部分を紹介させて頂きます。

『(中略)被災地での救援でも厳しい状況は同様だ。氷点下の気温の中で作業を続けるが、燃料を使うわけにはいかないと、暖をとることも無い。持っていた隊員用の携帯糧食を迷うことなく被災者に渡す隊員ばかりだという。
 空腹の中で作業を終え、ドロドロになった戦闘服を脱ぎ、翌日、またその同じ服を着て出て行く。それは「昨日の記憶を背負いながら行く」ことでもある。
 目をつむると、目の当たりにした遺体の残像が浮かんでくる。それは阪神・淡路大震災のときも同じだった。
 当時若かった隊員が、現在は曹長などリーダー担っており、その経験からか、誰が命令したわけでもなく、夜は5〜6人の作業部隊が車座になるのだという。
 つらかった光景、ひどく悲しかったことなど。黙々と作業をし続けたその日の全てのことを声を出して吐き出し、そして泣く。
 やがて明日も任務を精いっぱいやろうと誓い合って1日を終えるのである…』

 隊員たちの中にも家族を失い被災しているものがいるのだそうです。逆境にめげることなく黙々と現地で活動に当たる隊員たちのことがこのような地道な取材記事を通じて少しでも国民の目に耳に届くことは良いことだと思います。

 桜林さんの最新のコラムはこちらです。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110401/dms1104011542014-n1.htm



関連のコンテンツ紹介です


日本テレビNEWS ZERO/統合任務部隊指揮官、君塚陸将のインタビュー文字化 [東日本大震災]

君塚陸将インタビュー350.jpg


 先般、ご紹介しました統合任務部隊指揮官、君塚陸将の日本テレビNEWS ZEROでのインタビューの1問1答を文字に書き下ろしてみました。話し言葉は文字おこしすると違和感が残りますので若干の手直しをしましたが、ほぼ原文のままです。ご参考にして頂ければと思います。

(以下1問1答)

Q(村尾キャスター):今一番の課題は何でしょうか?
A(君塚陸将):大きく2つあると思います。一つは作戦上の課題ともう一つは私の能力と言うか努力における課題だと思うんです。作戦上の課題は発災11日。当初の1週間は一生懸命、命を救うと言う救命に努力してきました。1週間後に県知事の要請を受けまして重点を水や食料などの生活支援の方に移しました。ところが引き続き現在もまだ続いてますが、行方不明者の捜索と言うのは、非常に多くの人員をそちらに割いております。非常に重要なことだと思います。しかしながら、被災を受けたが幸い命が助かった方々の生活支援は重要です。水や食料、最初はサバイバルな要求だったのが、だんだん医療やより衛生的なもの例えば入浴、シャワーなどどんどんバラエティな支援に移っております。しかしこれをおろそかにするとせっかく助かった方々が、具合が悪くなる。あるいはさらに悪くなれば命を落とすことになる。この両方の作戦を同時に遂行すると言うことが大きなチャレンジングです。もう一つは今日アメリカの大使以下たくさんの将軍がこちらに来られたんですけどもアメリカがしっかり大統領のオバマさん以下ですね支援するぞと言うことでこの日本の陸海空自衛隊の力、統合とアメリカの陸海空、海兵隊、アメリカも統合します。そのアメリカの力を如何に被災民の救援に引っ張り出していくか、これが大きな私のチャレンジングな課題です。
Q(村尾キャスター):被災者の方々から見ると自衛隊、米軍、各省庁、地方自治体や民間の方々との協力が 不可欠だと思うが、この点での連携はうまくいっているんでしょうか?
A(君塚陸将):はい。いまは非常にうまく動き出したと認識しています。発災当時はインフラ通信などすべてのものが失われました。この中で活動できるのは自衛隊だけだったと思います。ですから活動初期は我々がリーダーシップを取ってそれぞれの自治体と連絡を取ってやってました。今は徐々に自治体が本来の機能を発揮し他省庁の人たちも中に入ってきてコーディネイト(調整)が始まっております。ですから、やっと活動が10日を過ぎて順調に行き出したと言うのが私の感触です。
Q(村尾キャスター):隊員の皆さんの士気はどうでしょうか?
A(君塚陸将):はい、士気は14日目を過ぎても旺盛です。なぜならば、この地域の三陸沖地震は99.9%発災が予想されておりました。ですから普段から準備をし、いざとなったらすぐに活動しようということで(訓練していました。) 不幸にも起きてしまいましたげれども我々のプロフェッショナリズムをまさに国難に当たって発揮する時期だと言うことで疲れてはいますが頑張ってやっております。
Q(村尾キャスター):君塚さん、10万人以上の自衛隊に任務を命ずる自衛隊のトップとしてのお気持ちを聞かせてください。
A(君塚陸将):非常に重責を感じております。また隊員も被災者が何人もいます。家族を失って今も連絡が取れない者、こういう者に対しても我々の任務は国民を守ること、まさに現在は被災民を救うことだと言うことで、ある意味鬼のような命令を出して本来の国民を救うと言う任務に邁進させております。
Q(村尾キャスター):被災者に対するメッセージはありますか?
A(君塚陸将):皆さん、すべてのインフラ、すべての財産、あるいは自分の家族を失って希望が見えないかとは思いますが、皆さんの将来は明るいです。また日本の将来も明るいです。なぜならば毎日毎日被災民と一緒に接し、あるいは救出する中で日々に活力が生まれております。昨日まで車が走ってなかった所が車が走り出し、あるいは誰もいなかった所に幸い命を得られた方々が集まって片付けが始まっています。
この日本の力は素晴らしくかつ力強いと思います。どうぞあきらめないで皆さんの明るい未来があります。我々はしっかりそれを支えていこうと思います。
(3月24日 陸上自衛隊仙台駐屯地と日本テレビNEWS ZEROのスタジオを結んでの生中継より)

★オリジナルの日本テレビNEWS ZEROインタビュー映像はこちらです。

「統合任務部隊」指揮官、君塚栄治陸将関連報道 [東日本大震災]

週刊文春表紙350.jpg

http://www.bunshun.co.jp/mag/shukanbunshun

 3月27日のブログで統合任務部隊指揮官、君塚栄治陸将のことを書きましたら、アクセスが短期間の内に平常の5倍くらいありました。皆さんの関心の高さがよく分かりました。ご関心寄せて頂きありがとうございます。 
 気の向くままに購入した週刊文春3月31日号(上記表紙)に統合任務部隊関連の詳しい記事が出ておりました。内容は、今回の壮大な自衛隊のオペレーションの経緯(未だ進行中ですが)に言及するものです。
週刊文春記事「作戦書」350.jpg


 細部は、週刊文春誌をご購入頂くこととしますが、文中に「史上空前の災害に最適の人材」とのサブタイトルで、君塚陸将のプロフィールが紹介されております。
 以下、週刊文春誌39ページから引用
『(中略)野戦特科の専門家で、若い頃から毅然とした雰囲気に誰もが一目置いていた。“さらにプラスワンを考えよう”というのが口癖。陸上自衛隊でも広く人望があり、史上空前の災害に立ち向かうには最適の人材がよくぞそこにいてくれたーと評価する声は多い。』
 自衛官の現場指揮官がマスコミの話題となることは稀であります。20年前の平成3年、あの雲仙普賢岳の火砕流の際に現地で活躍した第16普通科連隊(大村駐屯地)の当時の指揮官であった山口義廣連隊長が思い起こされます。
 山口連隊長は現地における災害派遣部隊の長として人間味溢れかつ果断なる素晴らしい指揮統率ぶりを発揮されたことが今でも強く印象に残っております。まさにリーダーシップの活模範でありました。
 山口連隊長の人柄と現地における指揮統率ぶりは、当時TBS「ニュース23」のメインキャスターとして現地取材をした筑紫哲也氏の心をも魅了し「日本のシュワルツコフ(湾岸戦争時のアメリカの指揮官)」と言わしめたのです。

 週刊文春誌には統合任務部隊の組織図も掲載されておりました。真偽は分かりませんが(失礼)そう間違ったものではなさそうです。(下記)
統合任務部隊/週刊文春350.jpg


 今回の統合任務部隊の編成は、実動としては自衛隊創設以来初めてと言われております。任務に応じて編成される部隊はタスクフォース(Task Force)と呼ばれます。それが統合されておりますので(Joint Task Force)。細部お知りになりたい方は、こちらのウィキペディアのサイトから「タスクフォース」で検索してください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/タスクフォース



 君塚陸将は日本テレビNEWS ZEROのインタビューで「陸海空自衛隊のみならず米陸海空軍そして海兵隊をも運用することは自身にとっても「チャレンジ」だ。」と答えておられます。
 前身である警察予備隊が昭和26年に創設されて以来、保安隊を経て60年。営々として積み上げて来た自衛隊の組織としての実力が真に試される今回の大震災に対する災害派遣なのであります。
 国民の一人として、そして自衛隊OBの一人として、心から被災地救援のための任務の完遂を祈念するものです。

 ★産經新聞の「統合任務部隊」関連記事はこちらにあります。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110315/plc11031502090007-n2.htm

関連のコンテンツ紹介です


サッカーチャリティマッチ/日本代表vsJリーグ選抜 [東日本大震災]

 ★本日のスポーツ紙1面は何処も「カズダンス」by デイリースポーツ
カズダンス 350.jpg


 ★被災地に届け!熱い想い カズゴール!


 昨夜サッカーのチャリティマッチが大阪で開催されオールジャパン最高峰の選手たちが超満員の観客中、素晴らしい試合を行い大震災の被災地を激励しました。また試合の模様は世界各国にも映像が中継されたと聞いております。
 当初ニュージーランドとの試合が予定されておった筈ですが、ニュージーランドが来日困難となったあとの日本サッカー協会の対応はとても早かったように思います。日本代表の対戦相手をJリーグ選抜としてチャリティマッチを企画、昨夜実行された訳です。開催問題で揺れたプロ野球とは一線を画す今回のサッカー界の動きはとても評価できることだと思いました。
 すでにシーズンが始まっている欧州で活躍する海外組選手たちも本田、長友、長谷部、岡崎など多くが参加し世界レベルの質の高いプレイを披露できたこともよかった。サポーター含めみんなの一体感があって素晴らしい盛り上がりを魅せましたね。カズのゴールとカズダンスも久々に見れて感動いたしました。
 サッカーを通じて熱い想いはきっと被災地の皆さんにも届いたことでしょう。

 ★カズのインタビュー



統合任務部隊指揮官君塚陸将インタビューを見て〜日本テレビNEWS ZERO放映 [東日本大震災]


 ★上記画面をクリックすると君塚陸将のインタビューがご覧になれます。

 1昨日の深夜、日本テレビNEWS ZEROで統合任務部隊指揮官である君塚栄治陸将のインタビューを見ました。
 君塚栄治陸将は、今回初めて編成された統合任務部隊の長として陸海空自衛隊及び米軍と共同して災害支援にあたっておられる指揮官です。本来東北方面総監の役職にある方です。(防衛大20期)
 このようなトップのインタビューは、国難の時(今回は災害とは言え「有事」と言って良いでしょう)は絶対必要であると思いました。日本テレビの英断に敬意を表します。
 良かったなと思ったことは、テレビ映像を通じてではあるが君塚陸将の人柄が迴間見えたということです。信頼感がありました。そして軍人(ミリタリー)の言葉に政治やマスコミに見られる余計な言葉の遊びはありませんでした。言葉に無駄が無い。単刀直入です。一つ一つの言葉に平易ですが真実の迫力がありました。
 日本における現代のサムライ、それは自衛官と言えます。任務に基づく国家と国民に対する無償の奉仕者なのです。それは特別職国家公務員ですから当たり前のことですけれど。でも当たり前のことができない組織が今の日本には数多く見られることは皆さんご承知の通りです。
 放映を通じ君塚陸将の静かな落ち着いた口調の中にも力強いメッセージが伝わってきました。
 「国民を救うのが任務」「被災者には、日本には明るい未来がある」「99.9%このような大災害があると想定していた。それに向かって準備をしていた。」…
 このような組織がそして指揮官や隊員たちが戦後半世紀以上の間、日本の中に営々と育てられて来たことをこそ日本はもっと誇りにし大切にすべきでしょう。マスコミもそれを正しく伝えるべきです。
「百年兵を養うは、ただ平和を護る為である。」
これは山本五十六の名言です。

 放映のあと東北方面隊のサイトをのぞいてみました。
http://www.mod.go.jp/gsdf/neae/neahq/html_cntnt.htm
 立派にできたサイトですが、残念ながら震災がらみのほとんど目立った更新はありません。よく見ると震災前の3月9日が最終更新日でした。自衛隊に専門のサイト制作者はおりません。一般の広報担当者が兼務で制作するのが通常のケースです。推測するにまさに東北方面隊は災害派遣の中核部隊であります。すべての勢力が災害実動の方に向けられているのでしょう。当面の喫緊の任務に全精力が注がれておりサイト更新をする人手がいないのです。とりあえずは陸幕や他の方面隊のサイトに任せておいても問題ないでしょう。
 しかし、平成21年(2年前)の着任時の君塚陸将のメッセージが紹介されたページには確かにこのような言葉が記されておりました。
 『(中略)東北管内においては、昨年、岩手・宮城内陸地震が発生し、また近い将来高い確率で宮城県沖地震の発生が予想されているところです。東北方面隊の総監として、より一層、郷土に密着し、東北県民とともに歩む強靭でかつ精強な方面隊を目指していく決意でありますので、皆様のご協力とご理解のほどよろしくお願いします。』と。
君塚陸将350.jpg

http://www.mod.go.jp/gsdf/neae/neahq/acg/mestow34.htm

 国家の危機管理においては、有事を含め最悪の事態に備えることこそ重要です。その使命を帯びた唯一の組織が日本においては自衛隊なのです。彼らは、ごく当たり前のこととして今後も黙々と任務を完遂してゆくことでしょう。自衛隊に「想定外」があってはならないのです。その時は日本という国が終焉を迎える時なのですから…
 
 今日購入した週刊ポスト4月1日号(下記写真)は異例のメッセージを込めた表紙でした。並々ならぬ編集部の熱い意思が感じられます。「日本を信じよう 私たちは必ず力強く蘇る」 その背景の写真には、被災地で幼い赤ちゃんを抱きかかえる破顔一笑の自衛隊員の姿がありました。 亡くなる方が数多くおられるあの被災地においてさえ、また新たなる生命が誕生しているのです…
 悲惨な写真ばかりがあふれる中、「未来に向かって一歩づつ歩みを進めよう!」と訴えかけるピューリッツァー賞ものの希望あふれる素晴らしい写真です。

週刊ポスト表紙350.jpg

http://www.weeklypost.com/110401jp/index.html


関連のコンテンツ紹介です


今こそメッセージを発信!〜書家紫舟さんと花人、赤井勝さんのコラボパフォーマンスに感動の涙 [東日本大震災]

 ★書家「紫舟」さんの書「日本一心」
 
日本一心350.jpg

 紫舟さんのHP
http://www.e-sisyu.com

 皆さん、3月21日の日本テレビの昼間の番組「DON! 」をご覧になりましたか? 
 今回の大震災の被災者を激励しようと生中継の日本テレビのスタジオで行った書家の紫舟さんと花人の赤井勝さんのコラボパフォーマンス。 平原綾香さんの♪ジュピターのBGMに乗せて、紫舟さんがダイナミックに描いた書は
「日本一心」
 そしてその隣で赤井勝さんは気合いを込めて素晴らしいお花をスタジオで生けたのです。
(下記写真)
20110321_2048094.jpg

20110321_2048095.jpg

20110321_2048097.jpg


 おそらくご覧になった方すべてが感動で涙したのではないかと思います。私も熱い涙が溢れました。被災者へ、そして日本、日本人に対する激励メッセージを日本古来の『書』と『花』というアートを通じての表現でした。必ず被災地はそして日本は再生すると言う強いメッセージをテレビというメディアを通じてお二人は伝えたのではないかと思います。
 日本人の持つ「感性」に心から感動しました。震災のニュースに暗くなりがちだった心に元気とパワーを頂きました。
 あの映像。もう一度見たいです。日本テレビさん! あの映像をWEB上でも是非公開してください!! 
 もっと多くの方にあの感動のパフォーマンス見て頂きたいと思います。
 とりあえずあのコラボのBGMとして使用されました勇気とパワーを頂けた平原綾香さんの♬ジュピターをここに紹介します… ★クリックするとご覧頂けます。



赤井勝さんのHP
http://www.akaimasaru.jp



関連のコンテンツ紹介です


東日本大震災に想う [東日本大震災]

 東日本震災(とりあえずこう呼びましょう)発生以来、毎日テレビ新聞を通じて被害の状況や被災者の様子が膨大な情報として伝わってきます。それを見て本当に胸が痛む想いがいたします。
 災害救援は現在進行形であり、また福島原発はまだ予断を許さず危機を脱しきっておりませんが、3.11(アメリカ同時多発テロ9.11にちなんでこう呼ぶマスコミもあります)以来、やがて2週間。いくつか感じたことを書いてみたいとようやく思いました。

 海外メディアが報ずる中に、日本人の忍耐力に驚嘆とのものが多くあります。
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110314k0000m040015000c.html
 諸外国ではこのような大災害の際には混乱で、暴動や略奪が起きるのが当たり前だそうですが、日本ではそのようなものがほとんど起きていないということを賞賛する報道です。
 その忍耐力や精神性って一体どこからくるのでしょうか? 日本は古来から自然災害には多く見舞われてきました。たとえ家族が亡くなっても自然の摂理として現実ををじっと受け止めて耐えぬき生きて行く術をDNAとして持っているのかも知れません。辛いことに遭遇しても、あきらめずに助け合いの精神を貫徹して生きていく… それは、武士道精神にも通じることであると千葉真一さんが、先ほどのテレビで語っておられました。

 ★任務を終え会見する東京消防庁のハイパーレスキュー隊の隊長たち:北海道新聞
東京消防庁3役.jpg

 福島原発に出動したハイパーレスキュー隊の隊長たちが記者会見をしました。
 任務とはいえ、また如何に士気が高い部隊とはいえ放射能汚染の現場に行けと命令する指揮官の立場はいかばかりかと胸が打たれる会見でありました。
 石原都知事が任務を終えて帰った隊員らを出迎えたシーンで、一瞬言葉を失い涙したのも印象的でした。
 派遣に際して政府筋から「放水しなければ処分してやる」との言動があったやの報道もありましたが、現場を知らない「威圧統御」の典型であり、切腹ものの言動でしょう。そのようなことに何らめげること無く黙々と立派に任務を果たしたハイパーの隊員たちは賞賛されるべきでしょう。

 ★10日ぶりの救出を行った石巻警察署の巡査部長たち:読売新聞
 
警官4人.jpg

 震災から10日目におばあちゃんと孫を救出した石巻警察署の4人の警察官もテレビ新聞で紹介されておりました。警察官たち自身も自らも被災しておると思うのですが、よくぞ助け出して頂いたものです。 平時においては、警察や消防、教師に自衛官などは、何か事件を起こすと必要以上?にマスコミで叩かれることが多いように思われますが、このような有事においては、善かったことは大いに賞賛して救難復興活動への士気高揚につなげていって頂きたいものです。

 自衛隊もリスクの高い福島原発の放水活動に対し、放射能の危険を賭してヘリコプターや空港用の特殊な消防車による放水活動を行いました。ある意味死地に赴かせるような命令を下す指揮官と命を受ける隊員たちの関係がそこにはあった筈です。
 火箱芳文陸上幕僚長や岩崎茂航空幕僚長によるトップの会見が行われたことを見ても苦渋の決断があったことが映像を通じて伝わって参りました。まさに『国難』の時。隊員たちはよくそれに応えたと思います。広報的にも時期を捉えたトップの会見は国民に直接肉声で自衛隊が何をやっているのかを伝えることができたと思います。
 余談ですが、火箱芳文陸上幕僚長(防大18期)、岩崎航空幕僚長(防大19期)ともに私は防大学生時代を共にした仲でもあり一緒に勤務したことのある同期世代でありますので、余計気持ちが入って会見を注視してしまいました。

 ★火箱陸上幕僚長の会見:NHK映像より
K10047500211_1103180450_1103180452_01.jpg


 ★岩崎航空幕僚長の会見:NHK映像より
岩崎航空幕僚長修正.jpg

 映像はこちら
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110318/k10014760561000.html

 自衛隊をはじめ多くの人たちが心を一つにしていま被災地で頑張っております。海外からも支援の輪が広がっています。1日も早く被災地の人たちに平穏な日々が戻るよう祈りたいと思います。

 ★被災地で活動する陸上自衛隊の隊員(空挺隊員):読売新聞
空挺隊員.jpg


 ★ガレキに埋もれた中からアルバムを取り出し丁寧に汚れを拭き取る隊員(迷彩色の袖が見える):スポーツ報知
アルバムと隊員.jpg


 ★北部方面隊からの部隊が被災地で野外入浴所を設営し被災者に憩いを提供「スズランの湯」:読売新聞
スズランの湯.jpg


 ★74式戦車2両を福島原発に投入。高い放射能耐性(装甲厚)を持って排土板によるガレキ除去作業を行う予定とか:スポーツ報知
DSCF1282.jpg




巨大地震、国難に一致団結を!福島原発は? [東日本大震災]

 ついに巨大地震が起きてしまいました。かねがね週刊誌等では、その種記事がよく特集されていたのですが、現実になってしまいました。
 自衛隊も10万人規模というかつて無い規模での出動ということです。その組織力を最大に発揮して多くの人命救助、災害復興に活動してほしいです。
 被災していない私たちも節電節水を始めできる限りの協力していかねばなりません。

ピクチャ 3/350.jpg

 本日未明にLAにいる私の長男から福島原発に関するアメリカでのテレビ放映映像が送ってきました。原発の設計者のコメントです。彼の見方は、福島原発の現状は、日本で報道されているよりかなりクリティカルな(危機的)状況と言う認識のようです。英語の分かる方は、見てみてください。いたずらに危機をあおってはいけませんが、最悪のことも考えておく必要はあります。
 タイトルは“Nuclear Plant Designer Says Japanese Government Suppressing Scale Of Crisis”
 英文の一部です。
A former nuclear power plant designer has said Japan is facing an extremely grave crisis and called on the government to release more information, which he said was being suppressed. Masashi Goto told a news conference in Tokyo that one of the reactors at the Fukushima-Daiichi plant was “highly unstable”, and that if there was a meltdown the “consequences would be tremendous”. He said such an event might be very likely indeed. So far, the government has said a meltdown would not lead to a sizeable leak of radioactive materials.
Mr Goto said the reactors at the Fukushima-Daiichi nuclear plant were suffering pressure build-ups way beyond that for which they were designed. There was a severe risk of an explosion, with radioactive material being strewn over a very wide area – beyond the 20km evacuation zone set up by the authorities – he added. Mr Goto calculated that because Reactor No 3 at Fukushima-Daiichi – where pressure is rising and there is a risk of an explosion – used a type of fuel known as Mox, a mixture of p lutonium oxide and uranium oxide, the radioactive fallout from any meltdown might be twice as bad.

 映像はこちらから見れます。ページのトップではなく少し前の記事になるかも知れません。(下記)
http://www.realnewsreporter.com


- | 次の10件 東日本大震災 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。