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TBS「みのもんたの朝ズバッ!」で自衛隊の活動を賞賛〜自衛隊の幾多の変遷に想いを馳せる [東日本大震災]

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 今朝のTBS「みのもんたの朝ズバッ!」で今回の東日本大震災における自衛隊の活動ぶりを紹介しておりました。
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 津波による壊滅的な被害を受けた南三陸町(上記写真)で行方不明になったある消防団員のご遺体を発見してくれた自衛隊の部隊に遺族の方が感謝の手紙を送られたそうです。その手紙のお礼にと当時捜索を担当した隊員たちが遺族のもとを訪れ、お線香を上げるシーンが映像で流れました。
 映像から察するに隊員たちの所属部隊は、福岡県小倉にある第40普通科連隊と思われました。
 一人の若い隊員がインタビューに答えました。
「(捜索に当たっては)自分の身内がいるつもりで捜索しております。」
 TBSのスタジオで、総合司会のみのさんが自らも家族を失った隊員も捜索に参加していることを紹介しました。 そして、みのさん自らその隊員にインタビューした時、その隊員は、「国を守ることが家族を守ることです。」と答えたと言うエピソードも。
 あのみのさんが、声を大にして発言しました。「自衛隊は今回本当によく頑張っている。見直した!」
 そして、スタジオのコメンテーターの方々も異口同音に、「凄い働き!」「献身的にやって頂いている」「誇りに思います。」との声が相次ぎました。

 陸自OBの私が思うに、自衛隊としては、国家国民のためにやるべきことをやって当たり前の世界であります。
 思い起こせば、自衛隊の歴史には、これまで紆余曲折がありました。
 1950年(昭和25年)警察予備隊が発足し、その後、保安隊から自衛隊へとその歩みは60年に及びます。
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警察予備隊の制帽370.jpg

その時代、私の父も警察予備隊に入隊しました。(下記写真 父と私)
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 「税金泥棒」などと悪態をつかれ石を投げられたこともあったと言う時代です。
 沖縄が返還となって以降、自衛隊も沖縄に駐屯することになりました。当時沖縄で成人した若い自衛官たちは地元の成人式参加も反対派の抗議にさらされました。ほとんどいじめの世界。しかしそう言う時代だったのです。
 私が防衛大学校へ入学したのが昭和45年。大学紛争の最中でした。同年、三島由紀夫が市ヶ谷の陸上自衛隊東方総監部で割腹自殺をし、47年には、赤軍派による浅間山荘事件が起きました。
三島由紀夫.jpeg

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 平成2年夏、イラクのクウェート侵攻に端を発した湾岸戦争を契機として、日本の掃海艇部隊が湾岸戦争終結後の機雷掃海のためにペルシャ湾に派遣されたことは、戦後ひたすら自国の平和をのみ希求していた日本にとって歴史上特筆すべき画期的なことでした。
 まさに世界の中のニッポンを初めて自覚したのでした。
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 掃海艇派遣は、日本が国際社会に果たす役割を行動で示す先駆けとなる活動でした。
 その後、カンボジアPKO派遣に始まり、あのイラク復興支援活動を経て現在のハイチ国際平和協力業務に至るまでの多種多様な自衛隊の国際貢献が実施されて来ており、列国軍隊と比肩しても極めて高い評価を得てそれぞれの任務が完遂されております。
 派遣された外国に評価されると言うことは、即ち日本の国際的地位の強化にも少なからず役に立っていると言うことです。

 ★炎暑の中、サマワの子供たちと交流する隊員たち
サマワの子供たち370.jpg

 ★砂漠に日の丸が翻る。まさに“SHOW THE FLAG”    
   “BOOTS ON THE GROUND”
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 噂によれば、ハイチ派遣の隊長S1佐は、20数年前、私が滝川の中隊長時代に赴任して来た幹部候補生でした。
 後輩たちの海外での献身的な活躍を誠に頼もしく陸自OBとして、そして日本人として、とても誇りに思います。

 ★ハイチ国際平和協力業務
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 ★平成15年、私の27連隊副連隊長時代。母と妻と共に 
  釧路駐屯地にて
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 平成18年、私(2代目)は55歳で定年退官。その翌年に防衛庁は防衛省へ昇格しました。
 愛される自衛隊の時代から、真に実力を備え信頼される自衛隊へと変遷を重ねて来たこの時期に東日本大震災と言う未曾有の大震災が生起しました。
 この国難とも言うべき「有事」に際して、自衛隊が営々と60年の間、築いて来た真の実力(隊員個々の士気をベースとした組織としての力)を今まさに発揮しつつあると言うのが私の評価であります。
捜索活動370.jpg

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 思うに、自衛隊の歴史の中で今回ほど、各マスコミや国民世論が強い期待と高い評価を自衛隊に寄せたことはなかったのではないかと思います。
 隊員たちも疲労困憊とは思いますが、国民に感謝されてこそ士気も上がるのです。苦労しても苦労しがいのあるのが、今回の災害派遣でしょう。引き続き頑張って頂きたい!
 今回の大震災を契機に自衛隊に対するマスコミや国民世論が飛躍的に高まり、今後よい意味で自衛隊を巡る環境に大きな転換があるのではないかと言う予感さえ感じます。

 私がまだ現役の時代、陸上自衛隊は二十一世紀に向けて、「誇り高き陸上自衛官の心得」を定めました。
 その中心になるのは
「挑戦、献身、誠実」の三つの言葉でありました。
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 派遣された10万名余の陸海空自衛隊の隊員たち全員が一丸となって、今まさにこの言葉を体現しているのだと信じます。

 YOU TUBE検索中こんな映像を発見しました! 下の画面中の矢印をクリックしてください。映像がご覧になれます。
samurailob氏制作の
「彼こそが陸上自衛隊」
 言葉はいらない!  わずか1分30秒に込められた熱い想いが胸を打つ…



 ★様々なサイトから隊員たちのチャレンジャブルで誠実なる  献身ぶりを…
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